ご   挨   拶

九州麻酔科学会第43回大会のお世話を当教室でさせていただき光栄に存じます。
昨年の卒後研修必修化により麻酔科医を取り巻く環境も非常に厳しさを増しておりますが、九州の麻酔科の先生方との親睦と、麻酔の魅力を少しでも多く若い人たちに伝えられるような場にしたいと願っております。当日は佐賀市文化会館の全会場をお借りし、近隣から車でお越しの皆様のご要望にお応えして無料駐車場を若干ではございますが、確保しております。
今回の学術集会では、昨年度同様、会員の皆様の一般演題の中から、今年度も優秀発表演題を表彰させていただきますので、どうぞ奮ってご応募下さい。 また、佐賀大学医学部胸部外科 伊藤 翼教授に『大動脈外科への挑戦』について特別講演をお願いしております。
さらに本年度からは、日本麻酔科学会九州支部の独自の活動として、地理的関係の深いアジア地域への国際貢献を目指し『アジア・アフリカ・フォーラム』が新設され、その第一回目を担当させていただき身の引き締まる思いが致します。今回は、『インド洋大津波−今麻酔科医にできること』と題し、スマトラ島沖地震で被災したスリランカからゲストを迎え、日本側の復興支援に携わるJICA専門官とともに、麻酔科医でなければできない支援の具体策を話し合う場を設ける予定でおります。若い会員の皆様が手術室から世界に目を向ける良い機会になれば幸いです。また、本学会の社会的活動の一環として、一般市民を対象に家庭での救急処置から救急車の上手な呼び方までをわかり易く指導する市民公開講座『命のリレー』を行います。
本会終了後、同会場にてささやかな懇親の場を設け、その中で優秀演題の表彰式も行います。また、佐賀にお越しいただいたこの機会に、佐賀城本丸を忠実に再現した佐賀城歴史資料館や国営吉野ヶ里歴史公園もご覧いただければと存じます。
はなはだ、行き届かぬ点が多々あるかと存じますが、会員の皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。

 

九州麻酔科学会第43回大会
会  長  中 島 幹 夫
(佐賀大学医学部麻酔・蘇生学教授)